小田一福のふくふくコンサート。

彦根出身、または彦根にゆかりある音楽家を支援する団体である「彦根の音楽家を支援する会」主催による、音楽会”小田一福のふくふくコンサート”が長松院正覚殿において開演されました。

前々日から本堂ではコンサートの準備を始め、準備万端。

 

しかし、住職の法力が足りず(申し訳有りません)二週続けての台風の襲来。

お客さんの入りが心配されました。

 

が、しかし。

 

蓋を開けてみれば、続々と来客数も増え、60人以上は見えたでしょうか。

まずまずの盛況ではなかったかと思います。

 

私も僭越ながらご挨拶させていただきました。お寺の歴史や概要などを少しの時間お話しさせていただいたのち、演奏開始。

 

実は、恥ずかしながら私は琴の演奏会というものが初めてでした。

もともと音楽が大好きなタチなので、個人的にとても楽しみにしていたのですが、演者の小田一福先生の演奏はとても素敵なものでした。

一福先生は東京出身なのですが、父上が彦根出身の方で、「彦根は第二の故郷」とおっしゃっておられました。

 

演じられた曲は、琴の曲としてはおそらく一番有名な「六段の調」に始まり、「千鳥の曲」、「さくら」、喜納昌吉の「花」、沢井忠夫の「賛歌」と続き、最後は滋賀県民心の曲「琵琶湖周航の歌」を全員で合唱して幕を閉じました。

 

「ソロでのコンサートは初めてなので大変緊張しましたが、仏さまたちとみなさんのお力を借りてなんとか終えることができてホッとしました」とは先生の言葉ですが、さすがは若手の気鋭演者、その演奏たるや堂々たるものでした。

 

 

琴の調べと雨音の調べが妙にマッチし、お寺の本堂という独特の雰囲気とともに幻想的な空間を生み出していました。

「日本の文化を守っていく一助となるよう今後も頑張ります」という先生の言葉に、私自身も強く打たれ、日本文化である禅をもっともっと広められるよう頑張ろう!と胸に刻んだ演奏会でした。

 

演奏してくださった一福先生、演奏会のスタッフの皆さん、また大雨の中ご来山くださったオーディエンスの皆さん、ありがとうございました。

とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

また来年、このような形で携わらせていただければ幸いです。

 

合掌