先日ある方からメールを頂戴しました。
「長松院にある『井伊直政公出陣之繪圖』を見たいのですがいつ行けばいいですか」というものでした。
あの絵も有名になったものだなあ。
そう思いながら、事前に連絡していただければいつでもいいですよ、とお返事いたしました。
三日ほどしてその方から連絡があり、来山したいとの申し出が。
快諾してその方を待っていると、昼ごろその方はお見えになりました。
「お寺のHPをご覧になったのですか?」
きっと『歴女』と呼ばれる歴史のお好きな方なのだろうと思い、そうお声をかけると「いいえ、彦根新聞を拝見してまいりました」とのお返事。
ん?
彦根新聞はローカル新聞のはず。
「では彦根の方ですか?」
「いえ、東京から来ました。彦根新聞はウェブで拝見したのです」
「歴史がお好きでこちらにいらしたのですか?」
「歴史はからっきしで。。。実は私、青柳琴遷の子孫なんです」
なんと!
あの直政公を描いた青柳画伯のご子孫の方だったのです。
聞けば、母方の先祖に当たる方が青柳氏で、先祖の書いた絵が見たくて調べたところ長松院に行き着いたのだとか。
青柳画伯についてはあまり詳しいことがわかっておらず、どうやら上州周辺で活躍をされたため地元に多く作品は残っているものの、あまり県外には存在しないのだとか。
わざわざ東京からご先祖様の作品を見に来られたことに素直に感心するとともに、羨ましくもありました。
地元の群馬県では青柳画伯の展覧会なども開催されているそう。
機会があれば是非伺って見たいものです。
こちらはお祖母さまの水墨画展の際の絵葉書だそうです。
最近お亡くなりになったお祖母さまは、長くNHKの水墨画講師をなさっていたそう。
血というのはやはり争えないものなのですね。
素敵な出会いをいただいて、夜の坐禅会はとても清々しく坐ることができました。
ありがとうございました。
合掌。
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