足して千年、ウチは萬年。

昨日、浜松の龍潭寺さまが『井の国歴史懇話会』の皆さまを引き連れて彦根に来訪されました。

総勢27名の会の方に加え地元の有志が数人加わり、30名以上の団体でした。

彦根龍潭寺さんや清凉寺さんを訪ねた後、こちらに来山くださいました。

 

 

皆さんに長松院と井伊直政公の歴史をお話しし、赤備えの絵と川手公のお位牌にお参りしていただき、灰塚を参ってから帰途へとつかれました。

皆さんやはり歴史懇話会の人。

いろんな質問が飛び交い、とても有意義な時間をともにさせていただきました。

 

 

こちらは龍潭寺現住様である武藤宗甫老師。

写真を撮っておられた方から「浜松井伊600年と彦根井伊400年で合わせて1000年のツーショット!!」と声がかかり「うちのお寺は萬年です!」と答えみんなで大笑い。

 

帰り際に老師から「以前ある人から『臨済だったはずの井伊家はなぜ曹洞に宗旨替えしたのですか』と聞かれたことがありました。でも我々は同じ禅宗。何も変わっていないですよとお答えしました」というお話を伺い、全くその通りだなあと思いました。

人はややもすると様々な事象について自他の区別を見つけ、判断基準として、また時には差別の材料として扱ってしまうことがあります。

しかしみんなおんなじなんですよね。

いい勉強をさせていただきました。

宗甫老師、ありがとうございました。

 

 

最後はみんなで本堂前にて集合写真をパチリ。

梅雨の晴れ間でとても天気も良く、楽しいひと時でありました。

今度は是非、浜松にお邪魔できたらいいなあと思いながら皆様をお見送りいたしました。

 

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コメント: 12
  • #1

    川手一豊 (木曜日, 14 6月 2018 13:26)

    川手主水良則公は徳川の臣となって井伊家に配属され彦根に行く前に二十年間甲斐の国で武田家に仕えていました。私の家は良則が甲斐に残した子の末裔と伝えられています。皆さんと一緒に今回参加させていただきたかったのですが、仕事の関係で参加できなかったのがとても残念です。

  • #2

    長松院山主 (木曜日, 14 6月 2018 14:41)

    川手さま、コメントありがとうございます。
    是非次の機会にはご来山いただき、ご先祖さまのお位牌にお手を合わせていただければ幸いです。
    良い仏縁がありますように。
    合掌

  • #3

    有志さん (土曜日, 16 6月 2018 15:25)

    当日は彦根市側の有志として参加させていただきました。「井の国歴史懇話会」の皆様のあふれる笑顔に、浜松と彦根をつなぐ井伊家の縁をとてもありがたく感じました。
    私は長浜市高月の「観音の里」の出身で、従来は、百姓の信仰する仏様と武士のものとは違うと考えていました。しかし、老師と山主の言葉のやり取りと皆様の笑顔を拝見することで「みんなおんなじ」と感じるようになりました。貴重な体験をさせいただきましてありがとうございました。
    今後の課題としては、「浜松市から彦根市へ」、「彦根市から浜松市へ」互いに旅行する人が増えて交流が深まるよう、微力ながら試みていきたいと思います。今後とも、ご指導・ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

  • #4

    長松院山主 (土曜日, 16 6月 2018 20:23)

    有志さんさま
    コメントありがとうございます。

    私は宗派というものは、野球のリーグのようなものだと考えています。
    みんなそれぞれ贔屓のチームはありますが、それは人それぞれ。
    宗派も同じではないでしょうか。
    有志さんさまがおっしゃるように「みんなおんなじ」なんですよね。
    うちは〇〇宗だから、とかキリスト教だから、ではなく、みんな仲良く楽しく笑顔で。
    それが私の求める仏道です。
    今後ともよろしくお願いいたします。
    私も微力ながらお手伝い申し上げます。

  • #5

    一志郎 (土曜日, 16 6月 2018 21:47)

    伊井の谷龍譚寺様とのご親交嬉しく読ませて頂きました。ところで、臨済宗と曹洞宗変わらないですとの事ですが、お経も同じなんですか。

  • #6

    匿名 (土曜日, 16 6月 2018 21:58)

    集合写真見ました。中野さん、彦根の良さを伝えるという意義深い仕事をされてますね。

  • #7

    長松院山主 (日曜日, 17 6月 2018 05:23)

    一志郎さま
    コメントありがとうございます。

    基本的には同じものが多いですが、同じお経でも読み方が全く違ったりします。
    漢音と唐音とで読み方が違いますからそこから来ているのでしょう。

  • #8

    有志 (日曜日, 17 6月 2018 07:33)

    「宗派と信者」「野球チームとファン」、知識のない私には日常生活での例えがわかりやすかったです。目から鱗のお話をありがとうございます。皆様、貴重な体験をありがとうございました。

  • #9

    井の国歴史懇話会 赤備えの堀口和男 (日曜日, 17 6月 2018 18:53)

    昨年の11/2以来二度目のお参りでした。
    直政公出生とされるところは都田川を挟んで拙宅の向かいです。
    直親公の墓所も徒歩10分です。
    今年も長松院さんにお参りさせていただき誠にありがとうございました。
    直親公の墓前で報告いたしました。
    又、11月にお邪魔したいと思っていますので、ご住職様よろしくお願いいたします。

  • #10

    長松院山主 (日曜日, 17 6月 2018 18:58)

    堀口さま

    コメントありがとうございました。
    十一月にまたお待ちしております。事前に教えていただけましたら何もございませんがお迎えいたします。
    是非いらしてください。
    お待ちしております。

  • #11

    遠江の国 匂坂(さぎさか) (月曜日, 25 6月 2018 06:53)

    2017年11月14日にバスツアーで参拝して以来二度目の参拝になりました。今回は中野さんの勧めがあり参加しました。前回同様ご住職様のお話は心に響くものがありました。即、日常生活、心の持ち方に取り入れたいと思いました。彦根城博物館で前回お世話になった方も今回の私たちの研修旅行をサポートして頂き、感謝しています。

  • #12

    長松院山主 (月曜日, 25 6月 2018 07:31)

    遠江の国 匂坂さま 二度目のご来山、嬉しく思います。井伊家のつなぐ遠江と近江の絆、これからも末長く繋いでいけたらありがたく存じます。またご来山ください。お待ちいたしております。