よく晴れた7月24日、初めての寺子屋「道と禅」を長松院で行いました。
参加してくれた小学生は25人!
堂内が熱気であふれました。
まず受付を済ませて開校式。
生徒も先生もお互い少しドキドキです。
開校式の後は華道、生け花の時間。
先生は池坊流の廣野恭子先生。
ご自分で教室もされていて、この日はお弟子さん3人をヘルプで連れてきてくださいました。
やはり女の子は上手です。
高低をつけて立体的に表現。
男の子も負けていません。
真剣に、そして大胆に。
それぞれの味があってどれも全部素敵な作品。
お家の人、褒めてくれるかな?
2時間目は書道、お習字の時間。
先生は城北小学校元校長先生の堤豊宏先生。
先生は海外でも書道を広める講師をされておられる書の大家。
まずは書道の楽しみ方を伝授。
上手下手は関係ない。
自分のリズムと作風を大切に。
奥義を伝授してもらったら、作品作り。
中でも面白かったのは、ろうけつ染の作品作り。
ロウを溶かしたものを墨の代わりとし字を書いた後、半紙を墨で塗りつぶす。
墨が乾いた後でロウをアイロンで溶かすと字が浮き上がるという代物。
何人かトライしていました。
素敵なカレンダーができましたね。
個々の作品が完成したら、最後は大きな紙に全員で一つの作品作り!
これがすごい迫力!!
自分の字のところに朱墨で手形を押します。
私も和尚さんがたも参加。
さて、お昼はみんな大好きなカレーライス。
自分で食べれるだけの量を盛り、五観の偈を唱えて、さあいただきます。
お昼休みの後は気持ちを切り替えて香道、香りを楽しむ時間。
講師は米原市青岸寺ご住職、永島匡宏老師。
青岸寺はお庭が国指定の有名なお寺です。
本堂と書院で匂い当てクイズと匂い袋お守り作りに分かれての講義。
みんな全部当てられたかな?
自作のお守り、大切にしてね。
4時間目は茶道、お茶を点てます。
講師は井伊家菩提寺清涼寺ご住職、村瀬行寛老師。
長松院と同じく井伊家に深いゆかりのある、とても立派なお寺です。
みんな抹茶を飲むのは初めてかな、と思っていましたが意外や意外、ほとんどの子が飲んだことがあり、数人は点てた経験もあるとか。
さすがは彦根、歴史ある町なんですねえ。
まずは先生からお茶の歴史とお作法のレクチャー。
続いてはデモンストレーション。
お友達の点てたお茶、美味しかったかな?
中には「苦い。。。」なんて子も(笑)
そして最後は坐禅をして閉校式。
一日中真剣に参加していたからか、最後はみんなお疲れ気味。
中には眠くなっちゃった子も。
それでも最後までしっかりどっかりごつごつと。
立派に坐ってくれました。
どの道の先生も等しくおっしゃっておられたことは「礼に始まり礼に始まるのが道」ということ。
みんなきちんとお礼が言えて賢かったですよ。
お家でも実践してくれたら嬉しいな。
講師の先生方、手伝ってくださった方々、送ってくださった親御さんたち、みなさん本当にありがとうございました。
皆様のお力添え無くしてはとても無事円成を迎えることは叶わなかったと思います。
心より感謝申し上げます。
これを良き仏縁となし、今後ともどうぞよろしくお願いを申し上げます。
そして最後に、参加してくれた小学生のみんな。
きてくれて本当にありがとう。
みんなが経験したことは、それぞれの道の入り口にあるチャイムを押して「ピンポーン」としたくらいのものです。
道はどこまでも続き、果てがない。
何かの道に興味を持ってその道を歩んでくれる子がいたら、私はとても嬉しいです。
残りの夏休み、たくさん遊んで思い出をいっぱい作ってね。
あとお勉強も、少しだけ頑張ろう!
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永井 隆 (日曜日, 29 7月 2018 08:12)
「道と禅」の取り組み、成功裡に終わり、おめでとうございます。大変良かったですね。
企画から具体化に向けて、また、各種ご準備等々手作りでやってこられた方丈さんの並々
ならぬご努力に感服致しました。
参加された、お子さん達もこれからの時代を生きる上で、よき一日になったのではと思い
ます。 年寄りも学ぶ機会がないので、お子さん方が、少々羨ましくも思いました。
うちの孫も大きくなったら参加させたい思いますので、大変だとは存じますが、これから
も毎年続けて頂ければ幸いです。
長松院山主 (日曜日, 29 7月 2018 08:18)
永井さま
あつも長松院護持にご協力いただき、ありがとうございます。
いつも何かの行持をするたびに思いますが、皆さんの協力あっての成功です。
子供たちも楽しんでくれたらしく、また来年も宜しくお願いします、なんて気の早い子もおりました。
地域に溶け込み、愛されるお寺づくりにこれからも邁進してまいりますので、ご協力どうぞ宜しゅうお願い致します。
ゆーし (土曜日, 04 8月 2018 09:40)
初めての催しであり、計画から実施までたくさんのご苦労があったと思います。協力されたみなさま、本当にお疲れさまでした。日本の伝統芸能をその道の先生と温かい人たちに囲まれて体験することはなかなかないと思います。私のイメージでは、子供たちが集まると、わいわいがやがや、走り回る子ども、泣く子どもがいて騒然とするイメージ(笑)ですが、掲載の写真には先生の姿勢と芸能の世界に魅せられて、熱心に向き合う姿がありました。お寺は古来より、教育の機関でもあったこと実感します。来年以降も続けてくださいますよう、お願いいたします。
長松院山主 (木曜日, 16 8月 2018 11:04)
ゆーしさま
コメントありがとうございます。
子供達は正直です。
そしてある意味とても残酷です。
楽しいこと、美味しいものには目がないくせに、つまらないこと、美味しくないものには目もくれません。
だからいつも私は子供たちとは真剣勝負してます。
まあ、勝敗は私が負けたり、子供らが勝ったりですが(笑)
これからも何かの形で子供たちとの活動は続けていきたいと思っています。
これからもよろしくお願いします。
ゆーし (金曜日, 17 8月 2018 16:32)
はい、子供は自分に正直ですね。
私もそうだったのでしょうが、今は周りのことを常に気にするようになりました。
アーティスト「レミオロメン」の「君は太陽」という曲に、
歌詞…♪頭と心は違う、誰かが言った言葉が巡ってくる、後悔のないように生きるにはやっぱり心
なんだろう♪
とあります。子供たちを見て、少しでも素直な気持ちになれればと思います。
子どもたちにとっては、周りのことを学ぶことが大切でしょうから、ぜひとも体験塾を続けてやってください。