環境分野において世界で初めてノーベル平和賞を受賞されたケニア人女性、ワンガリ・マータイ女史が世界に広めてくれた日本語『MOTTAINAI』。
英語に訳すとWASTEFUL、中国語だと可惜、浪費。
ちょっとニュアンスが違うんですよね。
もったいないには、もっとリサイクルやリユースなどの意味合いが含まれている気がするんです。
特にお寺などはいただきものも多く、それを何かの形で還元できないものか。
寺族だけでいただいていていいのだろうか。
食品ロスが叫ばれ『食品ロスの削減の推進に関する法律』が制定、施行されて、企業側も少しずつ努力を始めてはいるようですが、肝心の我々個人消費者の関心はあまりにも薄く、年間およそ621トンのロス、そのうち消費者によるものが282トンも無駄に廃棄されている実情があります。
我々生き物は、他の生き物の命を奪い、生き無ければならない宿命にあります。
ベジタリアンでも植物の命をいただいている。
だからこそその命をいただき、生き延びさせていただくという謙虚な姿勢が大切なのではないか。
そんなことを考えていたら、参禅者の方がボランティア団体”フードバンクびわ湖”について教えてくださり、仏縁整って先日この団体の代表の方とお話しさせていただく機会を持ちました。
代表の方は甲賀市にある浄土宗のお寺のご住職曽田上人。
僧侶だから、とか仏教徒だから、という言葉は一言も発せずに『もったいない』を体現されておられました。
上人のお話に感化され、長松院でもこの運動に参加すべく、微力ながらお手伝いさせていただくことにいたしました。
問い合わせ先は甲賀の本部になっておりますが、彦根や湖東の方は長松院にご連絡いただいても構いません。
玄関内にフードボックスを設置いたしました。
ご家庭内で出そうなロス未満食品をお持ち寄りいただければ、必要な人にお渡しいたします。
また、子供会や老人会、ケアハウスなどでこういった食品が欲しいという方もご連絡ください。
できることを少しだけでも。
「MOTTAINAI」を「もったいない」へ。
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たかchan (金曜日, 10 1月 2020 12:36)
多くの方に思いが届きますように。
山主 (土曜日, 11 1月 2020 12:15)
何かあったらお持ち寄り下さい。また、必要な方があればお教えください。よろしくお願いします。