♬でっきるっかな でっきるっかな はてさてふむー はてふむー🎶(古っ!)
私は紀洋(キヨウ)という名前の割に不器用で、小学校の図工も5段階評価で2以上とったことがありません。
(1じゃなかったのは先生の慈悲であったという他ないことは秘密である)
そのため昔から職人さんやものづくりをする人、できる人に対して無条件で尊敬してしまう人間となってしまったのですが、自分自身はというとどうやら作ることが嫌いではないようで、長松院住持となってからは錫杖(僧・修験者が持ち歩く杖で、頭に鐶が掛けてあり、杖を突くと鳴る)をこしらえたり、鹿威しを作ったりしています。
どうやら、誰かに『こうせい、ああせい』と言われて行動するのが苦手だったようで、先生から『今日はこれを作りましょう』と指示されるのが嫌いだったのかもしれません。(担任の先生ごめんなさい)
今回はこの自粛期間中に自作した法具類をご紹介します。
ご笑覧ください。
まずは払子。
毛の部分は古いものの流用で、今回作ったのは柄の部分。
布袋竹を切り出し、バーナーで炙って油出しをして磨いた後で毛を取り付ける部分をカッターで削り出しとサンドペーパーがけ。
毛の部分に麻縄を巻きつけボンドで止め、固まったらその後で化粧ひもを巻きつけます。
房紐を取り付けたら完成。
古い払子だったため、2回ほどシャンプーとリンスをいたしました。
サラサラでいい感じ(笑)
制作時間 まる一日
こちらは洒水枝。
最初作った洒水枝はこちら↓
ですが師匠に見せたところ『大きすぎ!』
確かに。。
この辺りの予想ができないあたりが不器用なんですね。
そこで少し細めの黒竹を切り出して、先っちょに松の葉を差し込めるように穴を開けて完成。
制作時間 5分
で、この太すぎた洒水枝はどうしよう?
というのでこちらを作成。
燭消しです。
小さい燭消しがあったので、取っ手を伸ばして穴に差し込み完成。
思いつきの割に使い勝手が良い一品です(笑)
制作時間 2分
最後は線香筒。
余った竹2本、なにができるかな?
というので、最初は作るつもりはなかったのですが、捨てるのも勿体無いし。
節を抜くだけだし簡単だろう、とタカをくくっていたのですが、布袋竹の節の固いこと固いこと!
鑿や錐、ドリルなどを駆使し、サンドペーパーを突っ込んで。
節を抜くだけで3時間以上かかりました…。
しまし蓋もうまいこと閉まるようにできて、満足です。
制作時間 5時間弱
払子たてやコツたてなど作ろうと思ったのですが、お寺にあった流木で代用できないかな、と思い今はこうなってます。
こちらは式台前、籠横。
こちらは開山堂前。
コロナ自粛で外に出れずストレスが溜まってる方も多いと聞きますが、これを機会に何か工作してみても面白いかもしれません。
次は何を作ろうかな。
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たかchan (土曜日, 13 6月 2020 17:44)
方丈さんのお人柄が現れているのでしょう。
できあがった法具が喜んでいるようにうかがえます。
坐禅会、楽しみにしております。
山主 (日曜日, 14 6月 2020 04:12)
坐禪會でお待ちしていますね。
さて、どの顔が見れるかな?
楽しみ、楽しみ♬