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令和の大改修 天井編。

だいぶ解体が進んでまいりました。

天井が三間とも開けられ、昔の天井があらわです。

 

 

横桟に刺さっているのは一体なんだ?

 

これは、横桟を上から釣っている竹なのですが、これがまたすごい。

 

 

横桟に凸の穴を開け、竹で吊ります。

その際、止める部分は竹の節。

折れにくく丈夫なんですね。

これを全ての天井に細工するのですから、気が遠くなります。

昔の匠のなせる技ですね。

感心してしまいます。

 

 

そしてこちらは、鴨居を重さで曲がらないようにする仕組みで、箱吊りと呼ばれるものだとか。

しかし仕掛け部分が外れてしまい、機能しなくなったため鴨居が曲がってしまったのだそう。

仕掛けは棟梁に教えてもらったのですが、いまいちよく理解できませんでした。

どなたか詳しい方教えてくださいm(_ _)m

 

 

しかしはるかに古い長松院の天井。

雨漏りを長年放っておいた経緯もあり、土壁は剥がれ落ち、竹組みの下地は腐ってあわや大惨事。

 

 

壁がなく板が貼ってあるだけなのだから、そりゃ冬は寒いわけです。

重い土壁が乗っていた天井板もご苦労様でした。

大工さんが綺麗に掃除してくださっています。

土壁は外してしまい、ボードや横桟で固定して重さを軽減することで、鴨居にこれからかかる負担を10分の1ほどにできるそうです。

開ければ開けるほど補修箇所が発見され、予算がどんどん跳ね上がっていく予感。

お寺が良くなっていく期待にドキドキ、果たしてお金が足りるのか不安にドキドキ。

今しか見れない昔のお寺の姿に興味ある人はいらしてください。

 

続報を待て。