山門の2本の松を伐採いたしました。
実際苦渋の決断でした。
老松は寺のシンボル。
伐採に際しても意見は分かれました。
しかし、落葉による近隣住宅への迷惑、異常気象などによる台風襲来の増加、雪被害による枝の落下など懸念材料がとても多かった。
なにしろお寺の前は、小学生たちの通学路。
何かあったら責任の取りようもありません。
下は台風一過の様子。
そして私が伐採の決定を下した大きな原因は、マツクイムシによる倒木の恐れあり、という植木屋さんの診断です。
木に穴空いている状態だと思う、とのことだったのです。
伐採前に撥遣(お性根抜き)をし、作業開始。
クレーン車による作業です。
植木屋さんには、ある程度の太い部分は残しておいて、今後の寺での看板などで使う、とお伝えしておきました。
が、しかし。
ピンポーン。
玄関の呼び鈴が鳴り、出てみると植木屋さん一言。
『住職、無理かも』
何が無理なのかと尋ねると。
かなり中まで腐っており、いたとして撮るのは無理、とのこと。
しかし、これほどとは…。
ならばもう一本の方は。。。
もっと酷かった。。。
まるでバウムクーヘン。
よく倒れずにいてくれた。
ありがとう、松の木。
みるみる切られてあっという間に小さくなり。
最後はこうなりました。
穴はこんな感じ。
切り終わってから、ご供養のお経を挙げました。
松のない山門は少し寂しい風景ですが、これからはこの松の子供たちを上手に育て、また次の100年、200年先に繋いでいこうと思います。
合掌。
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岡田 頼典 (火曜日, 12 9月 2023 14:12)
色々お世話になりありがとうございました。新しい芽が育ちますようお願い申し上げます^^。