久しぶりにお寺外での坐禪會を堪能してきました。
場所は彦根市松原にある"JCMU"
以前も行ったことがありますが、もう何年も前。
久しぶりにJCMUでの坐禪會です。
まずは一通り坐禪の説明を日本語で行なって、いざ二炷。
みなさん初めて座られる人ばかりでしたが、懸命に座ろうとされます。
しかし中には疲れてしまったのか、体育座りになってしまう人も(笑)
エントランスでの坐禪會でしたのでいつもと勝手が違い、道ゆく人の話し声や、隣のレストランからの雑音もする中での坐禪でしたが、それも又よし。
いついかなる状況下でも兀兀と座る。
独坐大雄峰。
二炷坐ってから質疑応答。
内容が難しいことから、みなさん英語での質問でしたがこれがまた面白い質問ばかり。
特に『坐禪中はやはり無にならないといけないのですか?雑念ばかりが頭に浮かんでしまいます』という質問には驚きを隠せませんでした。
『無になる、とは確かに理想であるかもしれませんが、我々の体、存在そのものが有である以上、無になることはなかなか出来ません。大事なことは、浮かんだ妄想、入ってくる情報、それらを受け止め、それらと共に座ること。我々の脳は常にその動き、働きをやめません。そしてその脳は時に勝手に暴走し始めます。感情の暴発、一時の気の迷い、それらがまさに脳の暴走です。映画で言えば、脳は監督、眼はカメラ、あなたは俳優のようなもの。しかしせめて坐禪の間は、監督の指示から離れ本来の自己に立ち返る。それが理想です』と答えましたが、初めての方なのに素晴らしいな、と感動すら覚えました。
坐禪が終わった後も『私の専攻は仏教学です』という人や『専攻が考古学でこの間アンコールワットに行きました』と写真を見せてくれる人、中には『私の家は仏教徒なんです』という人が列を作って話をしてくれました。
とても楽しい坐禪會でした。
JCMUの生徒の皆さま、職員の方々、良い仏縁をいただきましたこと感謝申し上げます。
またお声がけください。
合掌
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