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令和の大改修 法堂編。

桜も散り、ほーほけきょと野山から聞こえてくるようになりました。

最初から最初からうまく鳴ける訳ではないらしく「ほーほきょ」とか「ほーほ」とかなかなかうまいこと行かずに、聴きながら新喜劇ばりにずっこけていましたが、今ではだいぶ上手になり、安心してもののあはれを感じることができます。

 

さて、令和の大改修 法堂編の始まりです。

まずはマニ車。

 

 

マニ車とは『仏の「身口意」の象徴のうち、「口の象徴」を回転する筒に収納した仏具。輪蔵(てんきょうき)とも訳す(Wikiより

筒のような納経塔を回すことで、納めてあるお経を全て読んだことになるという、素敵なアイテム。

主に密教系寺院で見られるようです。

大きなものになると大人が何人もがかりで回さないと回らないものもありますが、うちのマニ車は1人で十分回ります。

が、それはそれは重たいもの。

しかも皆さんがあまり回しやすいところにあるとは言い難い。

 

そこで今回、御朱印をもらいにきた人も回しやすい場所に移動することにしました。

 

 

『法堂内にあったものを土間に下ろすのに下ろすのに何か敷かないとまずいだろう』

大工さんがそうおっしゃって土台を作ってくれました。

少しずつバラして移動します。

大人3人がかりです。

 

 

地震などによる転倒を防ぐため、土間のコンクリートにアンカーボルトを入れ補強。

安心して回せます。

 

 

せっかくなので今後は納経された般若心經などをここに納めて、その功徳をみんなにめぐらそうかなあとも考えています。

みなさんもお寺にいらした際には回してみてください。

功德が積めること請け合いです。

 

さあ、来週からは法堂のリフォームに入りますよ。

そして天気を見ながら玄関上の屋根修理。

今年一年かけて、長松院を蘇らせていきます。

乞うご期待!